午前の日経平均は反発、米株高を好感 機械株がしっかり
ロイター / 2020年12月9日 12時14分
12月9日 午前の東京株式市場で、日経平均は反発。前営業日比276円44銭高の2万6743円52銭で午前の取引を終了した。写真は10月2日、東京株式市場で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 9日 ロイター] - 午前の東京株式市場で、日経平均は反発。前営業日比276円44銭高の2万6743円52銭で午前の取引を終了した。前日の米国株式相場が堅調だった流れを引き継ぎ、日経平均も朝方から上昇。幅広い業種で買いが先行し、一時、300円を超えるプラスとなった。その後は上げ幅がやや縮小したが、しっかりした動きが続いた。
TOPIXは0.88%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0089億円だった。東証33業種中、非鉄金属、空運業、パルプ・紙、機械などが値上がり率上位に入った。半面、証券業、電気・ガス業、石油・石炭製品などは値下がり。
内閣府が発表した10月機械受注統計では、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比17.1%増となり、市場予想を大きく上回った。これを受けて、コマツやダイキン工業など、機械関連株が堅調に推移した。
市場では、ワクチン普及による経済正常化への期待が高まっていることが支援材料になっている。また、今週から来週にかけて日米欧の中銀の政策会合を控えており、「欧州中央銀行(ECB)をはじめ、主要国において金融緩和の姿勢は維持される可能性が高く、金融相場が続く公算が大きい。政策頼みの世界的な株高は今後も続くだろう」(ソニーフィナンシャルホールディングス・シニアエコノミスト、渡辺浩志氏)との声が聞かれた。
個別では、コーセーアールイーが一時ストップ高となった。8日に発表した2021年1月期第3・四半期(2020年2─10月)の連結業績で、純利益が前年同期比3.52倍の3億2500万円となったことが好感された。
東証1部の騰落数は、値上がり1331銘柄に対し、値下がりが725銘柄、変わらずが118銘柄だった。
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