米国株式市場は反落、追加経済対策巡る不透明感やFB株の下げで
ロイター / 2020年12月10日 7時48分
[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米国株式市場は最高値から押し戻され、反落して取引を終えた。新型コロナウイルス追加経済対策をめぐる協議の不透明感や、フェイスブック株の下げに圧迫された。
米下院は9日、同対策を討議する時間を確保するため、連邦政府のつなぎ予算の1週間延長について採決を実施する。共和党上院トップのマコネル院内総務は、議員らが引き続き「(経済対策の)合意に向けた道筋を模索している」と明らかにした。
ナショナル・セキュリティーズのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は市場の地合いについて「ワクチン開発とウイルス(感染拡大)のニュースの間で綱引きが続いてきた。これまでのところ、(相場への影響は)ワクチンのニュースが勝っている」と指摘。「勝敗の決め手となってきたのは明らかに、景気刺激策が休会前に議会を通過する可能性だ」と語った。
主要株価指数は、新型コロナワクチン開発を巡るポジティブなニュースや新たな刺激策への期待に押し上げられ、S&P総合500種は8日に初めて3700ポイントを上回っていた。
フェイスブックは、反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで、米連邦取引委員会(FTC)と全米のほぼ全ての州に提訴されたことを受け、終盤に下げ幅を拡大した。終値は1.93%安。アルファベットなど他の大型株も売られた。
全般的なバリュエーションが割高水準に達する中、一部の投資家は、市場が新型コロナワクチンや刺激策などに関するネガティブなニュースの影響を受けやすくなっている可能性を懸念している。
米製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナワクチンの接種が8日から始まった英国では、重篤なアレルギー反応が2例報告され、同国の医薬品当局が、深刻なアレルギー反応がある人はワクチンを接種しないよう注意を呼び掛けた。
ニューヨーク証券取引所に上場した料理宅配サービス最大手のドアダッシュは182ドルの初値を付け、新規株式公開(IPO)価格を約80%上回った。終値は85.79%高の189.51ドル。
ホームセンター大手ロウズは5.88%高。同社は、新たに150億ドルの自社株買いを発表した。
製薬大手イーライリリーも5.83%上昇。2型糖尿病治療薬の後期臨床試験でポジティブなデータを公表した。
米取引所の合算出来高は120億株。直近20営業日の平均は114億6000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.09対1の比率で上回った。ナスダックでは1.87対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30068.81 -105.07 -0.35 30229.81 30319.70 29951.85
前営業日終値 30173.88
ナスダック総合 12338.95 -243.82 -1.94 12591.69 12607.14 12290.78
前営業日終値 12582.77
S&P総合500種 3672.82 -29.43 -0.79 3705.98 3712.39 3660.54
前営業日終値 3702.25
ダウ輸送株20種 12803.02 +25.97 +0.20
ダウ公共株15種 856.76 -1.60 -0.19
フィラデルフィア半導体 2734.77 -81.50 -2.89
VIX指数 22.27 +1.59 +7.69
S&P一般消費財 1265.07 -6.53 -0.51
S&P素材 449.72 +0.41 +0.09
S&P工業 753.31 +1.80 +0.24
S&P主要消費財 692.13 -2.29 -0.33
S&P金融 475.41 -0.98 -0.21
S&P不動産 225.25 -2.22 -0.98
S&Pエネルギー 301.14 +0.95 +0.32
S&Pヘルスケア 1306.48 -3.78 -0.29
S&P通信サービス 219.42 -2.67 -1.20
S&P情報技術 2185.60 -41.82 -1.88
S&P公益事業 315.33 -0.81 -0.26
NYSE出来高 11.13億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 26685 - 175 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 26690 - 170 大阪比
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