米ジョージア州当局、トランプ氏の選挙結果覆す試み巡り調査開始
ロイター / 2021年2月9日 13時20分
2月8日、米ジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官の事務所は、トランプ前大統領が同州の2020年大統領選の結果を覆そうとした問題を巡り正式に調査を開始した。ジョージア州バルドスタで2020年12月撮影(2021年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 8日 ロイター] - 米ジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官の事務所は、トランプ前大統領が同州の2020年大統領選の結果を覆そうとした問題を巡り正式に調査を開始した。州・地方当局の刑事捜査に発展する可能性がある。
トランプ氏は1月2日にラッフェンスパーガー氏に電話で、同州の選挙結果を覆すよう圧力をかけたことが、録音記録で明らかになっている。
州務長官事務所のウォルター・ジョーンズ報道官は同事務所が受け取った嘆願書に対応し、事実関係について調査を行っていると説明した。「いかなる追加の法的措置も、州司法長官の判断に委ねられる」とした。
同報道官によると、調査のきっかけとなった嘆願書はジョージ・ワシントン大学のジョン・バンツァフ法学教授から8日に受け取った。
バンツァフ教授はロイターに、トランプ氏による選挙介入疑惑を巡る調査を要請した数時間後に、ラッフェンスパーガー州務長官の事務所の調査担当者と話したと明らかにした。調査要請はこれで4回目だという。
トランプ氏の顧問を務めるジェイソン・ミラー氏は「トランプ氏とラッフェンスパーガー氏による事前に予定されていた電話会談に不適切あるいは有害な要素は全くなかった」と主張。「ラッフェンスパーガー氏は選挙に関する電話を受けたくなかったのなら、州務長官に立候補すべきではなかった」と続けた。
トランプ氏は電話会談で共和党所属のラッフェンスパーガー氏に対し、同州の選挙結果を覆すのに十分な票を「見つける」よう求めた。会話を書き起こした資料によると「私が望むのは1万1780票を見つけることだ」と訴えていた。これはトランプ氏が勝利するのに必要な票数だった。
法律専門家はこの発言は州の少なくとも3つの選挙法に違反している可能性があると指摘。選挙不正の共謀と教唆、および選挙関連業務の遂行への意図的な介入を禁止する法律だという。
この電話会談でのトランプ氏の発言を巡っては、連邦議会下院の2人の民主党議員も1月4日付の連邦捜査局(FBI)宛ての書簡で刑事捜査を要請していた。
ジョージア州選挙管理委員会の唯一の民主党系委員であるデービッド・ウォーリー氏によると、州務長官の調査が完了後、同事務所の調査部門は報告書をまとめ、選挙管理委に提出する見通し。同委は州司法長官あるいは地区連邦検察に対応を委ねるかどうかを決めることになる。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
ハリス氏、中絶規制巡りトランプ氏非難 ジョージア州で女性死亡報道
ロイター / 2024年9月18日 8時50分
-
トランプ氏暗殺未遂の男を訴追、銃不法所持で 現場に12時間潜伏か
ロイター / 2024年9月17日 5時48分
-
トランプ氏、20年大統領選に介入する「あらゆる権利」あったと主張
ロイター / 2024年9月3日 7時43分
-
ハリス氏が全米支持率平均値で上回るも、ジョージア州などでトランプ氏が依然優位、大統領選世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月29日 11時10分
-
米民主党、ジョージア州選管当局提訴 新たな選挙手続き規則巡り
ロイター / 2024年8月27日 10時53分
ランキング
-
1中国政府が1万人参加の合同結婚式を開催 「どんどん高くなってます」背景に結納金の高騰など結婚にともなう負担増加も
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月23日 12時14分
-
2トランプ氏 2028年大統領選は不出馬の意向 ハリス氏に敗北でも「今回が最後になる」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月23日 7時32分
-
3イスラエル、レバノン南部・東部を80回以上空爆 レバノン国営通信
AFPBB News / 2024年9月23日 15時46分
-
4中国「愛国ビジネス」暴走、日本人襲撃...中国政府は止められないのか
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月23日 11時0分
-
5第1次大戦時の不発弾、セルビアで撤去 重さ300キロ
AFPBB News / 2024年9月23日 13時11分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください