中国工業情報省、半導体各社に国内自動車市場への配分拡大求める

　２月９日、中国工業情報省は、半導体メーカー各社に対して、国内自動車市場を巡る供給不足問題への対応を求めたことを明らかにした。写真はチャイナ・デーリー提供。昨年４月に大連の港湾施設で撮影（２０２１年　ロイター）

［北京　９日　ロイター］ - 中国工業情報省は９日、半導体メーカー各社に対して、国内自動車市場を巡る供給不足問題への対応を求めたことを明らかにした。

発表文によると、自動車各社と半導体各社を集めた会合を開き、各社が世界最大の中国自動車市場を重視し、同市場向けの「生産能力配分を拡大する」ことを求めたという。会合に参加した企業名は明らかにしていない。

また、業界の発展を支援するため、物流効率とサプライチェーン調整を改善することも求めたという。

昨年末からの深刻な半導体不足で特に自動車セクターが打撃を受けており、ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）、フィアット・クライスラー・オートモービルズ（ＦＣＡ）とグループＰＳＡの欧米自動車大手２社が経営統合し発足したステランティス、ホンダといった自動車メーカーは組み立てラインを閉鎖。一部企業は従業員を一時帰休させている。