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トランプ氏弾劾裁判開始、有罪評決困難か 共和党の行方に注目

ロイター / 2021年2月10日 3時7分

米議会上院は9日、1月に発生した連邦議会占拠事件を扇動したとして下院で弾劾訴追されたトランプ前大統領の弾劾裁判を開始した(2021年 ロイター/LEAH MILLIS)

[ワシントン 9日 ロイター] - 米議会上院は9日、1月に発生した連邦議会占拠事件を扇動したとして下院で弾劾訴追されたトランプ前大統領の弾劾裁判を開始した。

大統領退任後に弾劾裁判に臨むのはトランプ氏が史上初。有罪評決には出席議員の3分の2の賛成が必要で、共和党から17人造反しなければならないためハードルは高いが、裁判の行方でトランプ氏への対応を巡り大きく分断する共和党の方向性が決まる可能性がある。

この日の審理では、冒頭でトランプ氏の弁護団が大統領退任後に弾劾裁判を実施することの合憲性を提起。この日のうちに採決が行われるが、合憲の判断が下される公算が大きい。

10日には検察官役の民主党が冒頭陳述を実施。4日間にわたる合計32時間の審理時間は、民主党と共和党に半分ずつ割り当てられている。

裁判で検察官役を務める民主党の下院議員9人はこれまでに趣意書で「トランプ氏の行為について確かな証拠がある」と強調。「トランプ氏は自らの行為についてまっとうな言い訳も弁護もできない。責任を逃れようとしても全くの無駄だ」と指摘。

トランプ氏の弁護団は憲法で保障されている表現の自由を主張。連邦議会占の扇動も否定している。

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