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新型コロナ、喘息吸入剤に重症化防止効果=オックスフォード大

ロイター / 2021年2月10日 6時55分

[9日 ロイター] - 英オックスフォード大学は9日、気管支喘息患者に広く利用されているステロイド吸入剤が新型コロナウイルス感染患者の入院防止のほか、早期回復に効果がある可能性があると発表した。

オックスフォード大は英アストラゼネカの吸入ステロイド「パルミコート」(一般名ブデソニド)を利用し、28日間にわたり146人が参加する中期臨床試験(治験)を実施。

その結果、新型コロナの発症から7日以内にブデソニドを投与した場合、緊急措置もしくは入院が必要になるリスクが通常の治療と比べて90%低減した。また、投与受けた患者は熱が下がるのが早かったほか、長引く症状も少なかった。

研究者によると、新型コロナ感染拡大初期に入院が必要になった患者の中で吸入ステロイドの処方を受けていることが多い呼吸器疾患患者が大幅に少なかったことから、治験が実施された。

オックスフォード大の今回の治験結果は、外部専門家による査読(ピアレビュー)をまだ受けていない。アストラゼネカは現在、パルミコートの後継として「シムビコート」を販売している。

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