オランダ、新型コロナ抑制の夜間外出禁止を月末まで延長
ロイター / 2021年3月9日 12時15分
3月8日 オランダのルッテ首相(写真)は新型コロナウイルス感染者数が高止まりしていることから、感染抑制のため発動している午後9時から午前4時半までの夜間外出禁止令の実施期間を、少なくとも3月31日まで継続する必要があると表明した。写真は2020年7月、ドイツのベルリンで撮影(2021年 代表撮影)
[アムステルダム 8日 ロイター] - オランダのルッテ首相は8日、新型コロナウイルス感染者数が高止まりしていることから、感染抑制のため発動している午後9時から午前4時半までの夜間外出禁止令の実施期間を、少なくとも3月31日まで継続する必要があると表明した。ただ、15─17日については総選挙を予定通り実施するため例外措置が適用されるという。
首相は、「今はいかなる緩和の発表を行なうことも賢明ではない」と述べた。ただ、イースター休暇前後に一定の調整を行なうことや、夏にかけワクチン接種が進むにつれて段階的な調整は可能かもしれないと語った。
オランダの感染者数は、変異株の感染拡大などで2月にやや増加した後、過去1週間は安定している。
ルッテ首相は、今後3週間に感染者数が減少すれば、来月までにレストランとバーで屋外でのサービス提供が許可される可能性があると述べた。しかし、公共の場での集会は禁止を継続し、個人間の訪問は1人に制限するほか、政府による不要不急の海外渡航自粛勧告は少なくとも4月15日まで継続されるという。
政府は先月、必要以外の店舗と美容室について、入店を制限して予約客のみを対象とする営業再開を許可。ここ数週間には、店舗やレストラン経営者、反ロックダウン(都市封鎖)活動家らが規制撤廃を求めて訴訟を起こしているが、これまでのところ規制を実施する政府の主張が認められている。
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