IMFと世銀、「債務環境スワップ」の選択肢提示へ 11月までに
ロイター / 2021年4月9日 12時26分
4月8日 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事(写真)は途上国に対し、環境保全への投資を条件に先進国などが債務を減免する「債務環境スワップ」について、途上国の気候変動対策の加速につながる可能性があると指摘し、11月までに選択肢を提案する考えを示した。2020年1月、スイスのダボスで撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)
[ワシントン 8日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は8日、途上国に対し、環境保全への投資を条件に先進国などが債務を減免する「債務環境スワップ」について、途上国の気候変動対策の加速につながる可能性があると指摘し、11月までに選択肢を提案する考えを示した。
同氏は気候変動と債務の「二重の危機」に同時に対応するのは理にかなうと述べ、加盟国が8日に、気候変動リスク対応でのIMFの役割拡大を強く支持したと説明。
「債務環境スワップは気候変動ファイナンスに寄与し、途上国の取り組み加速を促進する可能性がある」とした。
ロイターは7日、計画案資料に基づき、世界銀行とIMFが、気候変動対策や環境保全活動向けの支出について貧困国に助言を行うプラットフォームの立ち上げを計画していると報じた。環境関連の支出と債務救済策を紐付ける構想の一環。
世銀とIMFはまた、今週公表した文書で、債務救済策を対象国の「環境に配慮した強靭で包摂的な開発(GRID)」への投資計画と関連付ける枠組みを構築する考えも示している。
ゲオルギエバ氏は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で財政的な制約や債務問題が大きくなり、一部の国々はクリーンエネルギーへの移行や野生生物の保護などを実施する余地が狭まったと説明。
11月に英国で開催する第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)までに、世銀と連携して債務環境スワップの選択肢を前進させると表明した。スワップの枠組みに参加するかどうかは、債権者や債務国次第とした。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1代表者が高齢になるほど黒字企業率は低下、70代以上の黒字企業率はコロナ禍を下回る
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月18日 17時15分
-
2お金持ち流!100円ショップで買うもの・買わないもの
オールアバウト / 2024年9月18日 21時40分
-
3日証協会長「投資者の信頼を失墜するもの」 三菱UFJ銀行とグループ内証券2社に過怠金5億円 非公開情報を無断で共有した問題受け
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月18日 21時43分
-
4「若者のディズニー離れは“料金が高い”から」説は、本当か
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月18日 7時40分
-
5バレイショ40%高・トマトやタマネギ28%高、生鮮食品の高騰続く…農水省が価格調査
読売新聞 / 2024年9月18日 20時56分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください