ロシアが1週間の職場閉鎖を解除、コロナ感染者は高止まり
ロイター / 2021年11月9日 11時4分
新型コロナウイルスの感染が広がるロシアは8日、およそ1週間ぶりに職場閉鎖を解除。多くの人たちが職場に復帰した。写真はモスクワ市内、電車を待つ乗客、同日撮影(2021年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[モスクワ 8日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染が広がるロシアは8日、およそ1週間ぶりに職場閉鎖を解除した。多くの人たちが職場に復帰する一方、1日当たりの感染者と死者数は記録的な水準で推移している。
プーチン大統領は10月30日から11月7日を有給休暇にすると発表し、コロナ感染が始まった当初以来となる厳しい対策を導入した。
しかし、直近24時間に当局が報告した全国のコロナ関連死者は1190人と、職場閉鎖前を上回った。ただ、感染者は3万9400人と、6日に記録した4万1335人から減少した。
ロシア大統領府は職場閉鎖の効果を判断するには時期尚早としながらも、首都の感染流行は落ち着きつつあるとの市長発言を紹介した。全国80超の地域のうち、職場閉鎖を今週まで延長したのは少数にとどまった。
免疫学者のニコライ・クリュチコフ氏はロイターの取材に、「(職場封鎖の効果は)弱い、あるいは非常に弱いと思う」と指摘。「欧州のロックダウン(都市封鎖)に比べてはるかに緩やかな措置であり、(効果を出すには)より長期で、より完全でなければならない」と述べた。
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