インタビュー:買収ファンドは日本に注目、M&A業務に商機=三菱モルガン社長
ロイター / 2022年6月10日 7時49分
6月10日、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小林真社長はロイターとのインタビューで、海外の買収ファンドの日本に対する関心は強く、企業の買収・合併(M&A)助言業務に商機があるとの見方を示した。写真は2016年5月、東京で撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)
[東京 10日 ロイター] - 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小林真社長はロイターとのインタビューで、海外の買収ファンドの日本に対する関心は強く、企業の買収・合併(M&A)助言業務に商機があるとの見方を示した。
小林社長は足元の国内M&A市場の傾向について、事業会社の間でインフレや各国の金融引き締めなどの影響を見極めようとする動きが広がる一方、海外のプライベートエクイティ(PE)は「日本への関心が高い」と説明。「グローバルなポートフォリオを運用する中で日本の存在感が高まっている」と述べ、投資意欲は引き続き旺盛だとした。
調査会社Preqinの情報をもとにPwCジャパングループが作成したデータによると、投資対象国として日本に関心を持つPEファンドの待機資金の総額は、2021年6月末で6兆円を超えた。
東芝が先月30日に締め切った経営再建策の公募には10件の提案があり、複数の関係者によると、米ベインキャピタルや米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、米ブラックストーン、カナダのブルックフィールドなど海外のPEファンドが参画を検討していたことが分かっている。。
三菱UFJ銀行出身の小林氏は三菱UFJフィナンシャル・グループと米モルガンスタンレーが日本で証券の合弁事業を立ち上げたときの提携担当者。株式・債券の引き受けやM&A助言など投資銀行業務は引き続き看板事業として伸ばしていくとする一方、個人の分野でもモルガンスタンレーとの連携を広げる考え。
核となるのは富裕層向け(ウェルスマネジメント)事業で、小林社長は日本では創成期にあり、今後さらに市場は拡大するとの認識を示した。2023年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画期間中に投資信託など残高に連動した収入を生み出すストック資産を約2兆円積み上げる計画だという。
小林社長はモルスタのノウハウを活かし、他社と差別化することで「圧倒的なブランドを早く確立したい」と語った。
※インタビューは7日に実施しました。
この記事に関連するニュース
-
日証協会長「投資者の信頼を失墜するもの」 三菱UFJ銀行とグループ内証券2社に過怠金5億円 非公開情報を無断で共有した問題受け
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月18日 21時43分
-
三菱UFJ銀、証2社に過怠金=違法情報共有で計5億円―日証協
時事通信 / 2024年9月18日 17時32分
-
三菱UFJ銀行と証券2社に過怠金5億円、顧客情報を無断共有…日本証券業協会
読売新聞 / 2024年9月18日 14時5分
-
M&A・IPO、年内はトレンド下回る 来年活発化=モルガンS
ロイター / 2024年9月11日 9時25分
-
みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村ホールディングスがスマートラウンドに出資。未上場株式のセカンダリープラットフォーム構築に向けて協業に向けた議論を開始。
PR TIMES / 2024年9月4日 10時45分
ランキング
-
1ノースボルト、国内で1600人削減 電池増産計画撤回
ロイター / 2024年9月24日 11時19分
-
2昭和に大ヒット「青春という名のラーメン」令和に復活! 熱湯1分、タイパ志向に応える 明星食品
食品新聞 / 2024年9月24日 9時2分
-
3ぬるま湯につかったJTCサラリーマンへの鉄槌…「ジョブ型人事」で年収激減。「湾岸タワマン」で金利上昇に怯え暮らす、40代・大手企業勤務の男性を襲った悲劇
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月24日 10時45分
-
4「ピクトグラム」では良さが伝わらない…… ワークマン、機能の「格付け」を始めた背景 対ユニクロも意識か
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月24日 6時15分
-
5湿気で傷んだ自宅の修理に110万円? 「点検商法」の被害に絶望した女性が使った“最強の切り札”とは
Finasee / 2024年9月24日 11時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください