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米知事選、「ブルーウォール」3州で民主党勝利 フロリダなど共和

ロイター / 2022年11月9日 19時10分

 11月8日、米中間選挙は、投開票が行われ、エジソン・リサーチによるとフロリダ州の知事選で共和党のロン・デサンティス氏(写真)が再選を確実にした。写真はフロリダ州タンパで撮影(2022年 ロイター/Marco Bello )

[8日 ロイター] - 8日に投開票された米知事選は、「ブルーウォール(青い壁)」として知られる伝統的に民主党が強いミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの各州で、民主党候補が勝利を手にした。

エジソン・リサーチの予測によると、ミシガン州は民主党現職のグレッチェン・ウィットマー氏、ウィスコンシン州も民主党のトニー・エバーズ知事が再選。ペンシルベニア州でも、民主党のジョシュ・シャピロ州司法長官が当選を確実にした。

3州の議会は共和党が多数派を占めるが、人工妊娠中絶の権利や公平な選挙といった問題で今後は民主党が影響力を強めることになる。

今回の中間選挙では36の州で知事選が行われ、中絶の権利や民主的な選挙などが争点となった。

知事ポスト獲得数は民主党が差し引きで2つリードしているが、接戦が伝えらえる西海岸の州ではまだ結果が判明していない。一方、エジソン・リサーチの予想によると、注目度の高いフロリダ州、ジョージア州、テキサス州では共和党現職らが当選確実となった。

ペンシルベニア州の知事選では、民主党のジョシュ・シャピロ州司法長官が、選挙不正に関する誤った主張を繰り返した共和党候補のダグ・マストリアーノ州上院議員を破った。

マストリアーノ氏は8日夜、支持者に対して、選挙結果を尊重すると明言。ただ、まだ集計されていない票が多数残っているとして、最終的な結果を待つ構えも示した。

ミシガン州は、民主党のグレッチェン・ウィットマー知事が、トランプ氏が推す共和党のチューダー・ディクソン候補に勝利。

ウィスコンシン州は、民主党のトニー・エバーズ知事が、共和党のティム・ミシェルズ候補に僅差で再選を決めた。

民主党はマサチューセッツ州でマウラ・ヒーリー州司法長官が勝利した。同州では初の女性知事で、同性愛を公表した知事も初めて。

メリーランド州は民主党のウェス・ムーア候補が当選を決め、初の黒人知事となる。

今回の知事選では、共和、民主ともに女性が躍進。女性知事の数は最大で12人となる可能性があり、過去最高の現在の9人から大幅に増える見通しだ。

ニューヨーク州は民主党現職のキャシー・ホークル氏が当確。

アーカンソー州では、トランプ前大統領の報道官を務めたサラ・ハッカビー・サンダース氏が同州初の女性知事となる。

激戦州として注目されていたジョージア州は、共和党のブライアン・ケンプ知事が18年の選挙で対戦した民主党のステーシー・エイブラムス氏に再び勝利した。

テキサス州でも共和党のグレッグ・アボット知事が民主党のベト・オルーク元下院議員を破って3期目の当選を確実にした。

フロリダ州では共和党現職のロン・デサンティス氏が再選。4年前の前回の知事選では0.5%ポイント以下の僅差で当選したが、今回は開票率98%の段階で民主党候補に20ポイント近い差をつけた。同氏は2024年大統領選の共和党候補指名を目指すとの見方が強い。

その他、ニューメキシコ州は民主党現職のミシェル・ルーハン・グリシャム氏が再選。中絶の権利擁護を軸に選挙戦を展開した。

メーン州は民主党で現職のジャネット・ミルズ氏が2期目の当選を確実にした。同氏も中絶の権利擁護派で知られる。

*システムの都合で再送します。

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