イスラエル国連大使「戦争犯罪」とハマスを非難、安保理緊急会合

　国連安全保障理事会は８日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突を受け、緊急会合を開いた。イスラエルとパレスチナの国連大使は非公開会合を前に記者会見し、互いに非難の応酬を繰り広げた。写真はイスラエルのエルダン国連大使。ニューヨークの国連本部で４月撮影（２０２３年　ロイター／Mike Segar）

Michelle Nichols

[ニューヨーク ８日 ロイター] - 国連安全保障理事会は８日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突を受け、緊急会合を開いた。イスラエルとパレスチナの国連大使は非公開会合を前に記者会見し、互いに非難の応酬を繰り広げた。

イスラエルのエルダン国連大使は「戦争犯罪だ」とハマスを非難。「野蛮な者たちを説得する時代は終わった。このような恐ろしい事態を決して再び引き起こすことがないよう、ハマスによるテロ行為のインフラを消滅させる時が来た」と語った。

パレスチナのマンスール国連大使は「イスラエルはガザの封鎖やガザへの度重なる攻撃はハマスの軍事力を破壊し安全を確保するためだと言い続けているが、どちらも成し遂げていない」と指摘。

「イスラエルは今、同じ誤った前提で、新たな攻撃を正当化しようとしている。誰もこの道を歩むことを助長するような言動をしてはならない」と述べた。

安保理は約９０分間会合を開き、国連で中東和平を担当するウェネスランド特使からブリーフィングを受けた。

外交筋によると、安保理が声明を発表する可能性は低いという。

米国のウッド国連代理大使は「今重要なのは国際社会がイスラエルとの結束を示すことだ。われわれイスラエルを全面的に支持している」と記者団に述べた。