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独地方選、極右躍進 ショルツ首相の連立与党は低迷

ロイター / 2023年10月9日 15時7分

 ドイツ南部バイエルン州と西部ヘッセン州で8日行われた州議会選挙は、極右の「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進し、連立政権を構成する中道左派政党は低迷した。支持率が低迷するショルツ首相(写真)に打撃となる。スペインのグラナダで6日撮影(2023年 ロイター/Juan Medina)

Sarah Marsh Thomas Escritt

[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ南部バイエルン州と西部ヘッセン州で8日行われた州議会選挙は、極右の「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進し、連立政権を構成する中道左派政党は低迷した。支持率が低迷するショルツ首相に打撃となる。

バイエルン州とヘッセン州は合わせて、全人口の約4分の1を占める。

AfDは前回2018年の選挙から得票を伸ばし両州で2位となった。

これに対し、ショルツ氏の「社会民主党(SPD)」、環境保護政党の「緑の党」、自由民主党(FDP)の連立政権を構成する政党は、いずれも前回選挙を下回る結果となった。

FDPはバイエルン州で得票率が規定の5%を下回り議席は獲得できず、ヘッセン州でも5%に届かない情勢だ。

アナリストは、今回の結果は、足並みの揃わない連立政権内の緊張を一段と高めると予想する。

国内メディアによると、来年選挙を予定するチューリンゲン州のFDP代表は「必要なら連立を離脱する用意がある」と述べた。

ARD/ドイチュランド・トレンドの調査によると、ショルツ政権の支持率は2021年12月の発足以来最低水準で、国民の5人に4人が不満を持っている状況だ。

公共放送ARDの開票予測によると、ヘッセン州では、保守野党の「キリスト教民主同盟(CDU)」が34.6%の得票率で、第一党を維持する見込み。

バイエルン州では、CDUの姉妹政党で1957年以来、第一党の座にある「キリスト教社会同盟(CSU)」の得票率が36.4%と1950年以降で最低となった。アナリストは、今回の結果は、CSU党首のマルクス・ゼーダー氏が次期首相候補に名乗りを上げることの一定の障害になる可能性があるとみている。

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