習主席「中米は関係改善へ協力すべき」、米上院民主トップと会談

　中国の習近平国家主席は９日、中国を訪問した米上院の民主党トップ、シューマー院内総務と北京で会談し、中米関係の促進のために両国が互いを尊重し協力すべきだと述べた。代表撮影（２０２３年　ロイター）

［北京　９日　ロイター］ - 中国の習近平国家主席は９日、中国を訪問した米上院の民主党トップ、シューマー院内総務と北京で会談し、中米関係の促進のために両国が互いを尊重し協力すべきだと述べた。

中米関係は世界で最も重要な二国間関係であり、両国の関係が未来を決定付けると述べた。

国営メディアによると、米上院議員がさらに中国を訪問することを歓迎するとし、両国の議員の交流が進むことに期待を示した。

両国の経済は深く統合しており、互いの発展から恩恵を得ることができるとも述べた。

シューマー氏は、習氏との会談に先立ち、外交トップの王毅共産党政治局員兼外相と会談、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃について、中国外務省が「イスラエルへの同情も支持も示さなかった」ことに失望を表明し、イスラエルを支持するよう求めた。

習氏との会談でも、この件を提起し、イスラエルの側に立ち、ハマスの攻撃を非難するよう求めた。

シューマー氏の発言について、中国外務省の毛寧報道官は９日の定例会見で、情勢を「深く懸念」しているとしたうえで、「多くの民間人の犠牲が出ていることに衝撃を受けている。民間人に対する行為に反対し非難する」と述べた。