みずほ、楽天証券に約900億円追加出資へ 保有比率5割弱に＝関係者

　楽天グループは１１月９日、みずほ証券による楽天証券への追加出資や、楽天証券ホールディングス上場の方向性を検討していることは事実だと発表した。写真は楽天グループのロゴ。東京で２０１９年撮影（２０２３年 ロイター/Sam Nussey）

Miho Uranaka　Makiko Yamazaki

［東京　９日　ロイター］ - みずほフィナンシャルグループが、傘下のみずほ証券を通じ楽天証券に追加出資する方針を固めたことがわかった。事情を知る関係者２人によると、みずほは出資比率を現在の２割から５割弱に高める。うち１人によると、出資規模は９００億円。

楽天グループとみずほＦＧは９日午前、追加出資を検討していることは事実と発表した。楽天Ｇは、この日開催の取締役会で決定されれば公表するとしている。

楽天Ｇの連結子会社で、楽天証券を傘下に持つ楽天証券ホールディングスは７月、東京証券取引所に株式上場を申請した。関係者によると、１２月の上場に向けて準備を進めていたが、株式売買手数料の無料化の影響や、相場環境を鑑みて楽天Ｇが求める株価評価に届かないとして年内は断念した。

楽天Ｇは携帯電話事業で設備投資がかさみ、財務が悪化している。楽天証券ＨＤの上場で資金調達を目指していたが、みずほからの出資で目先の資金は賄える見込み。

＊年内の上場断念であるこを明確にしました。