ＩＭＦ、タイ成長率予想を上方修正 今年2.7％・来年3.6％

国際通貨基金（ＩＭＦ）は８日、タイの国内総生産（ＧＤＰ）について今年が２．７％増、来年は３．６％増になるとの予想を示した。写真は、バンコク市内のマーケットの様子。２０２３年１０月２日に撮影。（２０２３年　ロイター／Athit Perawongmetha）

[バンコク ８日 ロイター] - 国際通貨基金（ＩＭＦ）は８日、タイの国内総生産（ＧＤＰ）について今年が２．７％増、来年は３．６％増になるとの予想を示した。

視察を踏まえて声明を発表した。来年の予想は１０月半ばに示した３．２％から上方修正した。海外からの需要が改善するほか、民間消費が着実に伸び続けると見込まれるためとした。

現状の中立的な金融政策は適切としながらも、外的衝撃や国内政策でインフレリスクが生じた場合、中央銀行は一段の引き締めに踏み切る準備をしておくべきとの見解を示した。

中銀は９月、来年は経済成長とインフレが加速するとの見方から、主要政策金利の翌日物レポレートを予想外に２５ベーシスポイント（ｂｐ）引き上げ、１０年ぶり高水準の２．５０％とした。次回の金融政策決定会合は１１月２９日に開かれる。