神田副大臣が税金滞納認める、鈴木財務相「真摯に説明を」

Shinichi Uchida

［東京　９日　ロイター］ - 神田憲次財務副大臣は９日の参院財政金融委員会で、自身が代表取締役を務める会社が保有する土地・建物について過去に税金の滞納があり、差し押さえを受けたことがあると説明した。２０１３年以降に計４回、固定資産税の滞納があり、「事情の経緯を精査している」と語った。勝部賢志委員（立憲）の質問に答えた。

週刊文春が税金滞納を繰り返していたなどとする疑惑を報じた。

神田財務副大臣は、業務多忙で管理不行き届きがあったとし、「深く反省している」と陳謝した。「税は国民の義務だ。軽んじたというような気持ちは全くない」とも述べた。進退に関する質問には「政治家としてなすべきことをなしてきた自負はあるが、引き続き職務の遂行に全力を傾注する所存だ」と答えた。

鈴木俊一財務相は、神田副大臣の人事は適材適所かとの質問に対し、「財務省の立場から、私も含め高い倫理観を持たなければいけない」とし、引き続き真摯に説明を続けてもらいたいと語った。

松野博一官房長官は９日午前の会見で、神田氏を巡る報道に関し承知しているとした上で「記事の内容を精査した上で、必要に応じて本人が政治家としての責任において適切に説明することが重要と考えている」と述べた。

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