中国ＣＩＣＣ、ブラジルでの商機拡大にらみ事務所開設も

中国国有投資銀行の中国国際金融（ＣＩＣＣ）はブラジルにおいて国境をまたがる合併・買収（Ｍ＆Ａ）の商機が拡大していると考えており、同国での事務所開設を検討する可能性もある。ＣＩＣＣの米州責任者、リンゼイ・リン氏がニューヨークで開かれた「ロイターネクスト」会議のインタビューで明らかにした。写真は会社ロゴ。２０１６年３月撮影（２０２３年　ロイター/Bobby Yip）

Megan Davies　Echo Wang

［ニューヨーク　８日　ロイター］ - 中国国有投資銀行の中国国際金融（ＣＩＣＣ）はブラジルにおいて国境をまたがる合併・買収（Ｍ＆Ａ）の商機が拡大していると考えており、同国での事務所開設を検討する可能性もある。ＣＩＣＣの米州責任者、リンゼイ・リン氏がニューヨークで開かれた「ロイターネクスト」会議のインタビューで明らかにした。

ブラジル・中国ビジネス委員会（ＣＥＢＣ）によると、中国はブラジルにとって最大の貿易相手国であるが、中国の対ブラジル投資は昨年に７８％減少した。

こうした中でリン氏は、中国の中南米向け投資、特にブラジル向け投資が今後増えるとの見方を示した。

同氏は、最近の中南米訪問でこのような商機を実際に確認したと主張。中南米は天然資源が豊富にあり、それが中国を大きく補完することになると説明した。

ＣＩＣＣは２００７年にニューヨークに事務所を開設し、米国でコーポレートファイナンス、株式、調査といったサービスを提供している。