ガザで激しい市街戦、イスラエル軍「北部でハマスが支配権喪失」

パレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市では、トンネルを使って待ち伏せするイスラム組織ハマス戦闘員とイスラエル軍との市街戦が繰り広げられた。写真は、ガザ地区のがれきの上に立つイスラエル兵、１１月８日撮影（２０２３年　ロイター／Ronen Zvulun ）

Humeyra Pamuk　Nidal al-Mughrabi　Maytaal Angel

[ワシントン／ガザ／エルサレム ９日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市では、トンネルを使って待ち伏せするイスラム組織ハマス戦闘員とイスラエル軍との市街戦が繰り広げられた。

イスラエル軍は、ガザ市中心部まで前進したと発表。報道官は８日、「（ガザの）北部でハマスが支配権を失った」と述べた。また、これまでに１３０のトンネルを破壊したという。

一方、ハマスはガザ市で爆撃を受けた建物のそばで激しい市街戦が行われる様子を映したとみられる動画を公開。関係筋によると、イスラエル軍の戦車はハマス戦闘員の激しい抵抗に遭っている。

＜ガザ市プレスツアー＞

イスラエル軍は８日、外国人記者団をガザ市の端に案内するプレスツアーを実施した。

記者団は視界に入る全ての建物に戦闘の跡が見られる荒廃した風景を目にした。壁は吹き飛ばされ、弾痕や金属片が点在し、ヤシの木は折れていた。

案内者はひどく損傷したピンク色の子ども部屋で、兵士らがこれらの建物にたどり着いた時には家族が全員去っていたと説明。「だからここにいる全員が敵だと分かっている。民間人は１人も見ていない。ハマスだけだ」と語った。

一家のアパートメントの下は２フロアから成る作業場で、５つの木箱から見つかったドローン（無人機）を含む武器を製造していたという。この主張を確認することはできなかった。