ＥＣＢはなおインフレを警戒、利下げ巡る議論は時期尚早＝副総裁

　１１月９日、スロベニア紙ファイナンスは、欧州中央銀行（ＥＣＢ）のデギンドス副総裁（写真）が、基調的な物価動向を中心にインフレ見通しにまだ一定のリスクがあると指摘し、利下げについて議論するのは時期尚早との見解を示したとのインタビュー記事を掲載した。写真は１０月、キプロス共和国の首都ニコシアで撮影（２０２３年　ロイター/Yiannis Kourtoglou）

[フランクフルト ９日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）のデギンドス副総裁は、基調的な物価動向を中心にインフレ見通しにまだ一定のリスクがあると指摘し、利下げについて議論するのは時期尚早との見解を示した。

スロベニア紙ファイナンスが９日、インタビュー記事を掲載した。

デギンドス氏はエネルギー価格の上昇やユーロの下落、単位労働コストの上昇はいずれも消費者物価の上昇に潜在的な脅威だと述べた。

「コアインフレ率に照準を合わせることが重要で、コアインフレにはいくつかリスクがある」とし「金利引き下げの議論は明らかにまだ機が熟していない」と語った。