国際機関や支援団体、即時停戦呼びかけ ガザ巡る国際会議で

国際機関や支援団体は９日、フランスが開催したパレスチナ自治区ガザを巡る国際人道会議で、事態が急速に制御不能に陥る可能性があると警告し、ガザにおける人命の損失を止めるための即時停戦を呼びかけた。８日撮影（２０２３年　ロイター/Doaa Rouqa）

John Irish　Elizabeth Pineau

[パリ ９日 ロイター] - 国際機関や支援団体は９日、フランスが開催したパレスチナ自治区ガザを巡る国際人道会議で、事態が急速に制御不能に陥る可能性があると警告し、ガザにおける人命の損失を止めるための即時停戦を呼びかけた。

会議には、エジプト、ヨルダン、湾岸アラブ諸国などの地域の主要国のほか、欧米の主要国や、国際機関などが参加。パレスチナ自治政府も参加したが、イスラエルは招待されなかった。

ノルウェー難民評議会（ＮＲＣ）のヤン・エゲランド事務局長は「人道的停戦や集団的懲罰である包囲の解除はもう一刻も待てない」とし、停戦や包囲の解除などがなければ人命の損失が続くと訴えた。

ガザで活動している国境なき医師団（ＭＳＦ）のチーフ、イザベル・ドゥフルニ氏は、ガザ南部のパレスチナ人のための安全地帯は非現実的であり、戦闘の持続的な停止が必要とした。

フランスのマクロン大統領は会議の冒頭、迅速な人道的一時停止を要請。「状況は深刻で日々悪化している。人道的な一時停止を迅速に行い、停戦を推進する必要がある」とした。