政策スタンス変更にはインフレ鈍化のさらなる証拠必要=英中銀委員
ロイター / 2024年2月9日 15時27分
2月8日、イングランド銀行(英中央銀行)のハスケル委員(写真)はロイターの取材に応じ、英インフレ圧力が弱まりつつある兆しが見られることは好ましいが、政策に対する自身のスタンスを変えるにはインフレ鈍化のさらなる証拠を確認する必要があると述べた。写真は8日、ロンドンで撮影(2024年 ロイター/Toby Melville)
William Schomberg David Milliken
[ロンドン 9日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のハスケル委員は8日、ロイターの取材に応じ、英インフレ圧力が弱まりつつある兆しが見られることは好ましいが、政策に対する自身のスタンスを変えるにはインフレ鈍化のさらなる証拠を確認する必要があると述べた。
英中銀は先週、政策金利を16年ぶり高水準である5.25%に据え置いた。金融政策委員会9人のうち6人が据え置きに賛成、ハスケル委員とマン委員はインフレ圧力が根強いとして0.25%ポイントの利上げを主張した。ディングラ委員は同規模の利下げに票を投じた。
ハスケル氏は「根強い(インフレ圧力)という点ではわれわれが正しいと思っており、謝罪するつもりはない」と述べた。
一方、マン委員は8日、利上げに票を投じる決断は容易ではなかったと語った。
ハスケル氏は、2022年10月に11.1%まで上昇した英インフレ率が23年12月には4%にまで低下したことは歓迎すべきことだと述べたが、今後数カ月間に起こり得る状況は示していないと説明した。
基調的なインフレ率を示す指標は最近下げ止まっていると指摘。「これまでのところ明るい兆しも見られるが、十分な兆候を確認したとは言えない」と述べた。その上で「仮に持続性という点でより多くの証拠が確認できれば喜んで投票を変更する」と語った。
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