フィリピンＧＤＰ、第1四半期は前年比＋5.7％に加速 輸出回復

　５月９日、フィリピン統計局が発表した第１・四半期国内総生産（ＧＤＰ）は前年比５．７％増加した。写真はフィリピンのパシッグのビジネス街。２０２２年６月撮影（２０２４　ロイター／Adrian Portugal）

Neil Jerome Morales

[マニラ ９日 ロイター] - フィリピン統計局が９日発表した第１・四半期国内総生産（ＧＤＰ）は前年比５．７％増加した。昨年第４・四半期（５．５％増）から伸びが加速したが、ロイターがまとめたエコノミストの予想（５．９％増）には届かなかった。

季節調整済み前期比では１．３％増加。昨年第４・四半期（２．１％増）から減速したが、エコノミスト予想（１．０％増）は上回った。

国家経済開発庁のバリサカン長官は会見で「国内外で課題があるものの、経済は耐性を持ち成長を続けている」と述べた。輸出の伸びを踏まえ、今年の政府成長率目標６．０─７．０％は達成可能との見方を示した。

内需は４．６％増で２１年第１・四半期以来の低い伸びとなった。

輸出は９．５％増と２２年第４・四半期以来の高い伸びだった。