水俣病被害者団体の発言妨げは不適切、岸田首相が環境相に対応指示

５月９日、伊藤信太郎環境相は、環境省職員が水俣病の被害者団体との懇談でマイクをオフにして参加者の発言を妨げた問題を巡り、岸田文雄首相から指示を受けたことを明らかにした。写真は伊藤環境相。都内で２０２３年９月撮影（２０２４年　ロイター／Issei Kato）

Shinichi Uchida

［東京　９日　ロイター］ - 伊藤信太郎環境相は９日、環境省職員が水俣病の被害者団体との懇談でマイクをオフにして参加者の発言を妨げた問題を巡り、岸田文雄首相から指示を受けたことを明らかにした。岸田首相は、１日の懇談での環境省の対応は関係者を不快な気持ちにさせる不適切なもので「今後、二度と同じことが再発しないよう厳重に注意してほしい」と指示した。

首相官邸で記者団に述べた。　　　　　　

伊藤環境相は９日の参院環境委員会の冒頭、あらためて被害者団体との懇談の場を設ける意向を表明した。岸田首相は、懇談では丁寧に意見を聴取できるような運営の仕方を検討するよう求めたほか、水俣病対策の推進では、伊藤環境相が先頭に立って対応するよう指示した。