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日経平均は3日ぶり反発、最高値更新 米イベント前に「意外高」

ロイター / 2024年7月9日 15時54分

 7月9日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比799円47銭高の4万1580円17銭と3日ぶりに反発し、史上最高値を更新した。 写真は東京証券取引所で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比799円47銭高の4万1580円17銭と3日ぶりに反発し、史上最高値を更新した。米国市場でのハイテク株高を好感して半導体関連株など寄与度の高い銘柄群が指数を押し上げ、日経平均は終値で初めて4万1000円に乗せた。TOPIXも取引時間中の最高値を更新。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による議会証言を控える中での「意外高」となった。

日経平均は172円高で寄り付いた後も徐々に上値を伸ばし、後場には一時988円高の4万1769円35銭に上昇した。先物のややまとまった買いが断続的に入って上昇に弾みがつき、踏み上げの様相も観測された。

前日の米国株式市場でナスダックが5営業日連続で最高値を更新したほか、フィラデルフィア半導体指数(SOX)も2%近く上昇し、国内の半導体関連株やハイテク株が買い優勢になった。国内長期金利の低下や時間外取引の米株先物のプラス推移も投資家心理を支えた。

パウエル議長の議会証言を控えていることに加え、あすには上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りも見込まれ、きょうは模様眺めが強まるとの見方が多かっただけに「意外高」との受け止めもあった。

海外勢が選好するとみられる大型株の上昇が目立ったことから、海外資金の流入が意識された。市場では「(ETFの換金売りなど)短期の需給を気にしない中長期の資金による買いがうかがえる」(フィリップ証券の増沢丈彦・株式部トレーディング・ヘッド)との声が聞かれた。

米国の経済指標やインフレ指標でこのところ弱い数字が目立ってきたとして「パウエル議長からハト派寄りの発言が聞けるのではないかとの思惑がグロース株を支援した側面もありそうだ」(国内証券のアナリスト)との声もあった。TOPIXグロース指数の1.46%高に対し、同バリュー指数は0.52%高で、グロース優位だった。

TOPIXは0.97%高の2895.55ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.98%高の1490.37ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆4725億9700万円だった。東証33業種では、値上がりは電気機器や非鉄金属、精密機器など24業種、値下がりは海運や鉱業、銀行など9業種だった。

主力株では、東京エレクトロン、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、アドバンテストなど日経平均への寄与度の高い銘柄が軒並み上昇し、4銘柄で指数を約430円押し上げた。一方、TOPIXへの寄与度の高いトヨタ自動車は小安く、三菱UFJフィナンシャル・グループは軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.15%安の657.93ポイントと、小幅に反落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1098銘柄(66%)、値下がりは472銘柄(28%)、変わらずは74銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 41580.17 +799.47 40953.4 40,942.

1 44─41,76

9.35

TOPIX 2895.55 +27.94 2872.64 2,867.9

4─2,907.

21

プライム指数 1490.37 +14.42 1479.16 1,476.2

4─1,496.

28

スタンダード指数 1278.66 -1.59 1281.57 1,275.8

1─1,284.

06

グロース指数 847.21 -1.43 849.56 845.17─

853.47

グロース250指数 657.93 -1.00 659.88 655.99─

663.27

東証出来高(万株) 170997 東証売買代金(億円 44725.9

) 7

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