気象庁の「巨大地震注意」、事前避難求めるものではない＝官房長官

　８月８日、林芳正官房長官（写真）は午前の会見で、８日夕に発生した宮崎県日向灘を震源とする地震を受け、気象庁が大規模地震への注意を促す南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を発表したことについて、情報は事前避難を求めるものではなく、特定の期間に地震が発生するということを具体的に知らせるものではないとした上で、対象地域に対し、大きな地震の発生が続く可能性に備えて日ごろからの準備を呼びかけた。写真は都内で７月撮影（２０２４　ロイター／Kim Kyung-Hoon）

［東京　９日　ロイター］ - 林芳正官房長官は９日午前の会見で、８日夕に発生した宮崎県日向灘を震源とする地震を受け、気象庁が大規模地震への注意を促す南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を発表したことについて、情報は事前避難を求めるものではなく、特定の期間に地震が発生するということを具体的に知らせるものではないとした上で、対象地域に対し、大きな地震の発生が続く可能性に備えて日ごろからの準備を呼びかけた。

官房長官はまた、夏休みに伴う旅行規制などを含めて日常生活における社会経済活動を継続しつつも地震への備えを再確認し、地震発生時に直ちに避難できる体制を取るよう呼びかけた。さらにＳＮＳ（交流サイト）等で災害時に不安をあおる根拠のないデマが流布する可能性を指摘し、政府として正確な情報の発信を続けるとした。

８日の地震による被害状況は９日午前８時半時点で軽傷者８人、物的被害は住宅全壊が１棟、一部破損が２棟などとした。ライフラインについては停電、断水、通信障害等の被害情報はなしとの報告を受けていると述べた。

岸田文雄首相が９日から１２日の日程で中央アジアとモンゴルを訪問する外遊予定については、岸田首相が諸般の状況を総合的に鑑みて今後適切に判断すると認識していると述べた。