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NZ中銀が0.5%利下げ、政策金利4.75%に 追加緩和に含み

ロイター / 2024年10月9日 11時20分

 10月9日、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、4.75%とした。写真は2022年11月、ウェリントンの中銀前で撮影(2024年 ロイター/Lucy Craymer)

[ウェリントン 9日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は9日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、4.75%とした。インフレ率は中銀の目標範囲内に戻っているが、金融政策は依然制限的だとし、追加緩和に含みを持たせた。

利下げは2会合連続となる。中銀の決定は市場が織り込む水準や大半のエコノミストの予想と一致した。ロイターのエコノミスト調査では28人中17人が50bpの利下げを見込んでいた。

中銀は声明で「委員会は生産、雇用、金利、為替レートの不必要な不安定化を回避しつつ、低水準で安定したインフレを達成・維持するためにOCRを50bp引き下げることが適切との見解で一致した」と述べた。

NZドルは0.5%下落し、8月下旬以来の安値となる0.6102米ドルを記録した。2年物スワップ金利は3bp低下して3.6450%となった。スワップ金利は11月の50bpの利下げ確率を約6割織り込んでいる。

議事要旨によると、中銀は年間インフレ率が中銀目標である1─3%の範囲内にあり、2%に収束しつつあると評価した。

中銀は声明で「ニュージーランド経済は現在、過剰生産能力を抱えた状態にあり、低インフレ経済に合わせた価格・賃金設定を促している。輸入価格の下落がディスインフレを後押ししている」と説明した。

第1・四半期に小幅成長した経済は、第2・四半期に縮小し、引き締め的な金融政策も一因となって低迷したとし、「経済成長は弱い。生産性の伸びが低いことも一因だが個人消費と企業投資の弱さが主要因だ」と説明した。

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