米ファイザーＣＥＯ、物言う株主のスターボード幹部と会談へ＝ＦＴ

　１０月８日、米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者（ＣＥＯ・写真）は今週、アクティビスト（物言う投資家）のヘッジファンド、米スターボード・バリューの主要幹部と会談する予定だと、英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が事情に詳しい関係者の話として伝えた。写真は５月、ニューヨークで撮影（２０２４年　ロイター/Andrew Kelly）

[８日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者（ＣＥＯ）は今週、アクティビスト（物言う投資家）のヘッジファンド、米スターボード・バリューの主要幹部と会談する予定だ。英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が８日、事情に詳しい関係者の話として伝えた。

ブーラ氏と、ファイザーの筆頭社外取締役であるアドビ・システムズＣＥＯのシャンタヌ・ナラヤン氏が、スターボードのジェフ・スミスＣＥＯと、同社でヘルスケア投資を担当するパトリック・サリバン氏と話し合う。

ロイターは６日、スターボードがファイザー株を約１０億ドル相当取得し、同社に業績向上を迫っていると関係者の話として報じた。

関係者によると、スターボードはファイザーのイアン・リード前ＣＥＯと、２０２１年まで最高財務責任者（ＣＦＯ）を務めたフランク・ダメリオ氏に接触し、両者ともスターボードの支援に関心を示した。

２０１９年にＣＥＯに就任したブーラ氏は、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）収束後は業績が暗転し、新型コロナ関連製品の売り上げ減少に見舞われている業績の立て直しを図っている。

ブーラ氏はがん治療薬を手がける米シージェンを約４３０億ドルで昨年買収するなど、２０２０年以降に計７００億ドル程度を買収に投じてきた。その一方で、コスト削減策を打ち出している。