原油先物は横ばい、中東情勢とファンダメンタルズに注目
ロイター / 2024年10月9日 12時43分
10月8日、アジア市場の原油先物価格は横ばい。中東情勢の先行き不透明感とファンダメンタルズの弱さに注目が集まっている。写真はリビアのミスラタにあるガソリンスタンドで8月撮影(2024 ロイター/Ayman Sahely)
Colleen Howe
[北京 9日 ロイター] - 9日のアジア市場の原油先物価格は横ばい。中東情勢の先行き不透明感とファンダメンタルズの弱さに注目が集まっている。
0223GMT(日本時間午前11時23分)時点で北海ブレント原油は0.11ドル(0.14%)高の1バレル=77.29ドル。米原油先物は0.03ドル高の73.60ドル。
前日の原油先物は4%超下落。イスラエルとレバノンの親イラン派武装組織ヒズボラによる停戦の可能性を巡る報道が材料視された。ただ、イスラエルによるイランの石油施設に対する報復攻撃の可能性への警戒感が相場を下支えた。
マッコーリーのアナリストは「中東情勢の緊迫化に伴う供給リスクと弱気なファンダメンタルズを市場が天秤にかけているため、さらなるボラティリティーが予想される」と述べた。
ヒズボラのナンバー2、ナイム・カセム師は8日のテレビ演説で、停戦に向けたの試みを支持すると表明した。停戦の前提条件としていたガザでの戦闘終結には言及しなかった。
米エネルギー情報局(EIA)は8日、2024年の世界の石油需要の伸びの見通しを日量2万バレル下方修正し1億0310万バレルとした。米国と中国で鉱工業生産が伸び悩んでいることが理由。
メキシコ湾の大型ハリケーン「ミルトン」は8日、5段階で最強の「カテゴリー5」に再び勢力を強め、米フロリダ州に向かって進んでいる。9日にも同州に上陸するとみられ、ガソリンの供給に影響が出る恐れがある。
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