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日経平均は反発、米株高や決算への期待で 上値は重い

ロイター / 2024年10月9日 15時43分

 10月9日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比340円42銭高の3万9277円96銭と2日ぶりに反発して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Mayu Sakoda

[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比340円42銭高の3万9277円96銭と2日ぶりに反発して取引を終えた。前日の米国株高や企業決算への期待を背景に、主力株や小売株中心に買い優勢の展開になった。買い一巡後はドル/円が円安基調となりながらも上値の重い展開が続いた。市場では、今週公表を控える経済指標や中国経済への警戒感が、上値を抑えているとの見方があった。

日経平均は447円高でスタートし、間もなく518円高の3万9456円28銭で高値を付けた。前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇した流れを引き継ぎ、指数寄与度の大きい半導体株やハイテク関連株が買われたほか、好調な決算を背景に小売株もしっかりだった。

後場の日経平均はドル高/円安進行を背景に戻り歩調となったが、前場の高値を上回ることはなかった。上海総合指数が3%超安と大幅安で推移したことが重しになった。日本時間のあす公表される9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、10日公表の9月の米消費者物価指数(CPI)を控え、様子見ムードも強まりやすかった。

SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「目立った悪材料はないものの、足元の日経平均の3万9000円台という水準感が重しとなっているようだ」と話す。市場で中国経済の減速や米金融政策の動向が意識される中、日経平均は節目の4万円まで買い上がる動きにはなりづらいという。

東証株価指数(TOPIX)は0.3%高の2707.24ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.3%高の1393.14ポイント。プライム市場の売買代金は3兆6430億6200万円だった。東証33業種では、精密機器、小売、サービスなど15業種が値上がり、鉱業、保険、電気・ガスなど18業種が値下がりした。   

主力株では、アドバンテストは3%超高と上場来高値を更新したほか、ファーストリテイリング、東京エレクトロンも1%超高としっかり。松屋フーズホールディングス、西松屋チェーンは5%超高だった。

半面、東京海上ホールディングスは軟調、任天堂、コナミグループなどのゲーム関連株も利益確定売りに押された。

そのほか、セブン&アイ・ホールディングスは4%超高で上場来高値を更新。カナダのアリマンタシォン・クシュタールが同社に1株18.19ドル(約2700円)、総額7兆円の新たな買収提案を行ったことが関係者への取材で分かったとブルームバーグが報じ、手掛かりとなった。前日に好決算を発表したJ.フロント リテイリングは利益確定売りに押された。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.99%高の647.24ポイントと、反発した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが886銘柄(53%)、値下がりは720銘柄(43%)、変わらずは39銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 39277.96 +340.42 39385.49 39,115.63─39,456.28

TOPIX 2707.24 +8.09 2721.83 2,696.08─2,725.48

プライム市場指数 1393.14 +4.15 1402.06 1,387.42─1,402.39

スタンダード市場指数 1249.65 +2.23 1252.03 1,246.92─1,253.49

グロース市場指数 826.34 +7.31 823.31 822.55─830.66

グロース250指数 647.24 +6.32 644.60 643.85─651.06

東証出来高(万株) 158338 東証売買代金(億円) 36430.62

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