ユーロ圏インフレに上振れリスク、賃金上昇など＝アイルランド中銀総裁

欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのマクルーフ・アイルランド中銀総裁は９日、ユーロ圏のインフレ率は来年下半期にはＥＣＢが目標とする２％に達する軌道に乗っているものの、サービス価格の持続的な上昇と予想を上回る賃金上昇が上振れリスクになっていると述べた。６月撮影（２０２４年　ロイター/Wolfgang Rattay）

[ダブリン ９日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのマクルーフ・アイルランド中銀総裁は９日、ユーロ圏のインフレ率は来年下半期にはＥＣＢが目標とする２％に達する軌道に乗っているものの、サービス価格の持続的な上昇と予想を上回る賃金上昇が上振れリスクになっていると述べた。

マクルーフ氏はアイルランド議会委員会で「２０２５年第４・四半期に（ユーロ圏の）インフレ率が目標に達する軌道は維持されているが、こうした基調的な予測にはなお不確実性がある。特に持続的なサービス価格の上昇と予想を上回る賃金上昇が予測が影響を受ける可能性がある」と語った。

市場では、ＥＣＢが１０月１７日の理事会で利下げを決定するとの観測がほぼ完全に織り込まれている。