ラムシュタイン会合の開催延期、バイデン氏の訪独取りやめで

ウクライナに武器を供給する約５０カ国からなるラムシュタイングループの会合が延期されることになった。写真はバイデン米大統領。８日撮影（２０２４年　ロイター/Elizabeth Frantz）

Miranda Murray　Sabine Siebold

１０月９日（ロイター） - ウクライナに武器を供給する約５０カ国からなるラムシュタイングループの会合が延期されることになった。ラムシュタイン空軍基地の米広報部が明らかにした。会合は１２日に予定されていた。バイデン米大統領がドイツ訪問を延期したことが背景にある。

今後の日程については近日中に発表されるという。

バイデン氏は１０月１０─１３日のドイツ国賓訪問に合わせ、ラムシュタイングループ会合への出席を予定していた。しかし、フロリダ州に大型ハリケーン「ミルトン」が接近していることなどを理由にドイツ訪問を延期した。

会合の延期についてウクライナ政府のコメントは得られていない。    

関係筋によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は今週、支援国と会談するため欧州を訪問し、ベルリンでドイツのショルツ首相と会談する予定。

ドイツはウクライナにとって２番目に大きな資金援助国だが、ショルツ首相はウクライナへの長距離ミサイル供与に難色を示している。

ゼレンスキー大統領はさらに、ローマで教皇フランシスコやメローニ伊首相とも会談する。

ドイツの外交政策シンクタンクＳＷＰのシュテファン・マイヤー所長は「バイデン氏は、大統領選が近いこともあって国内政策に気を配っているというシグナルを送らなければならなかったのは明らかだ。今回の会合延期がウクライナの重要性を低下させるとは思わない」と述べた。

ドイツ国防省報道官は月内の会合開催を目指す意向を示している。