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シリア、アサド政権崩壊から一夜 暫定政権巡り協議実施

ロイター / 2024年12月10日 0時28分

 12月9日、反体制派が抵抗を受けることなく首都ダマスカスを掌握し、アサド大統領を追放したシリアで、市民らは不確実ながらも希望に満ちた夜明けを迎えた。写真は倒壊した故ハフェズ・アサド前大統領の像。8日、カーミシュリーで撮影(2024年 ロイター/Orhan Qereman)

(内容を追加しました)

Maya Gebeily Timour Azhari

[ダマスカス 9日 ロイター] - 反体制派が抵抗を受けることなく首都ダマスカスを掌握し、アサド大統領を追放したシリアで、市民らは9日、不確実ながらも希望に満ちた夜明けを迎えた。

夜間外出禁止令が解除され、通りには人々の往来も多くみられるものの、ほとんどの店は閉まったままだった。中心部には反政府勢力の戦闘員の姿があった。

アサド政権の崩壊に国際社会からも歓迎の声が上がっているが、反体制派は今後、内戦と海外からの制裁によりほぼ壊滅状態にある国を再建するという難事業に直面することになる。

アサド政権への攻勢を主導したシャーム解放機構(HTS)のジャウラニ指導者は8日、ダマスカス中心部にあるモスクで大衆を前に「兄弟たちよ、偉大な勝利を経てこの地域全体に新たな歴史が刻まれようとしている」と語り、多大な努力によってシリアは「イスラム国家の道標」になるとした。

シリア軍の処遇については「国政を引き継ぐ兄弟に託された問題であり、今重要なのはシリア国民への公共サービスの継続だ」とした。

関係筋によると、ジャウラニ氏は暫定政権の取り決めを協議するため、シリアのジャラリ首相らと会談した。

アルジャジーラテレビは、反体制派支配地域のリーダーだったモハメド・アル・バシル氏が暫定政権を率いると報じた。

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