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ゼレンスキー氏、外交的終戦を主張 NATO加盟までの安全保障にも言及

ロイター / 2024年12月10日 2時47分

ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、ロシアのウクライナ侵攻を巡り「ウクライナは誰よりもこの戦争を終わらせたい。外交的解決が多くの命を救うことは間違いなく、われわれはそれを求めている」と外交的解決を主張した。写真は9日、ドイツのメルツCDU党首(右)と握手するゼレンスキー大統領(2024年 ロイター/Stringer)

[キーウ(キエフ) 9日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、ロシアのウクライナ侵攻を巡り「ウクライナは誰よりもこの戦争を終わらせたい。外交的解決が多くの命を救うことは間違いなく、われわれはそれを求めている」と外交的解決を主張した。

北大西洋条約機構(NATO)への加盟実現まで、外国部隊を展開する考えにも言及した。トランプ次期米大統領の就任を控える中、ウクライナが戦争終結への交渉にさらに前向きな姿勢であることが明らかになった。

ウクライナを訪問したドイツの野党キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首との共同記者会見で明らかにした。

トランプ氏はパリでゼレンスキー氏、フランスのマクロン大統領と会談した後の8日、即時停戦と交渉を呼びかけた。ゼレンスキー氏は、この三者会談で戦線の「凍結」について議論したことも明らかにした。

2022年に侵攻を開始したロシアは現在、ウクライナ領土の約5分の1を支配している。

ゼレンスキー氏は、マクロン氏が今年2月に示した欧州各国によるウクライナへの部隊派遣の考えに言及し「マクロン氏は、ウクライナ領土に部隊の一部を駐留させることでNATO非加盟の間のウクライナの安全を保証することを示唆した」とした上で、「ウクライナが欧州連合(EU)やNATOにいつ加盟するかについて明確に理解する必要がある」と強調した。

ウクライナは戦闘停止後にロシアが再び侵攻することを防ぐための安全保障の保証が必要だと主張してきた。一方、ロシアはウクライナがNATO加盟を断念するよう要求し、加盟は容認できない安全保障上の脅威とみている。

ゼレンスキー氏は、バイデン米大統領とNATO加盟について近く協議する意向も示した。

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