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セブン&アイ、24年度中に低収益事業や資産の整理を完了へ

ロイター / 2025年1月9日 16時39分

 1月9日、セブン&アイ・ホールディングスは、2024年3―11月期の連結営業利益が前年同期比23.1%減の3154億円になったと発表した。写真は都内で2017年12月撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)

Ritsuko Shimizu

[東京 9日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスは9日、2024年度中に戦略的な事業・資産の整理を完了すると発表した。24年3―11月期に、海外セブンイレブンの不採算店舗閉鎖やイトーヨーカ堂のネットスーパー事業の再構築などで1789億円の特別損失を計上。同期の当期純利益は、前年同期比65.1%減の636億円となった。

同社では「4月に公表したアクションプランに基づき、企業価値・株主価値の最大化に向け、24年度中に収益性の低い事業・資産の整理を完了させる」としている。資産の整理を前倒しで進めることで、来期以降の増益に寄与するとみている。

これまで、北米でのコンビニ店舗の閉鎖で567億円、ヨーカ堂のネットスーパー事業の再構築で458億円、ヨークホールディングスのシステム統合等に伴う損失166億円などを計上した。

同日、今年2月下旬の組織再編により、スーパーストア事業などを集約した中間持株会社ヨークホールディングスが傘下に置くグループ各社の株式を取得することを決めた。

<通期見通しは据え置き、市場予想を下回る>

24年3―11月期の連結営業利益は前年同期比23.1%減の3154億円になった。海外コンビニの営業利益が32%減と大きく減益となった。北米ではインフレや高金利の環境下で所得減少による消費の二極化が進み、節約志向も顕著になっているという。既存店売上高が前年割れしている国内コンビニも8%減となった。

国内では「価格が高い」というコンビニのイメージを払しょくするために始めた「うれしい値」という価格戦略により、来店頻度や一人当たりの購入金額などが回復基調にあり、11月は前年を上回って推移したという。

25年2月期通期の見通しは4030億円(前年比24.6%減)の従来予想を据え置いた。会社計画は、IBESがまとめたアナリスト17人のコンセンサス予想4344億円を下回った。

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