米で2回目の港湾スト回避、労組と使用者側が新労働協約で合意
ロイター / 2025年1月9日 16時43分
1月8日、米国の東海岸とメキシコ湾岸で働く港湾労働者4万5000人を代表する国際港湾労働組合(ILA)と使用者団体の米国海事同盟(USMX)は新たな6年の労働協約の暫定合意に達したと発表した。写真は2024年10月、ニュージャージー州ニューアーク港で撮影(2025年 ロイター/Mike Segar/File Photo)
Lisa Baertlein
[8日 ロイター] - 米国の東海岸とメキシコ湾岸で働く港湾労働者4万5000人を代表する国際港湾労働組合(ILA)と使用者団体の米国海事同盟(USMX)は8日、新たな6年の労働協約の暫定合意に達したと発表した。サプライチェーンを麻痺させ、米経済に打撃を与える恐れあったストライキを回避した。
双方が共同声明で「ウィンウィン」と呼んだ合意には、最大の争点だった自動化問題の解決も含まれている。合意条件は明らかにされていない。
ILAとUSMXは、新たな契約が批准されるまで現行契約のもとで事業を継続することで合意した。
労使協議は自動化問題を解決するため1月15日まで延長されていた。労使協議が行き詰まり、トランプ次期大統領の就任式の数日前にILAが2度目のストに入る可能性が懸念されていた。
昨年10月にILAが行った3日間のストでは、海上運賃の高騰や関係する36港での貨物滞留が発生。使用者が今後6年間で62%の賃上げに合意したため、ストは終了した。
全米小売業協会(NRF)は、今回の合意によって、米国のコンテナ輸入の半分以上を扱う東海岸とメキシコ湾岸の港湾が混乱するリスクが減り、海上輸送に確実性が戻ると指摘した。
この記事に関連するニュース
-
記録的な貨物取扱量が続く米西海岸、関税引き上げ見越した輸入前倒しの動きも(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月24日 1時25分
-
米USTR、USMCAの労働紛争解決パネルを相次ぎ設置要請、裁定は次期政権発足後に(米国、メキシコ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月20日 13時20分
-
トランプ氏、港湾労使交渉で労働者側の主張支持する投稿
ロイター / 2024年12月13日 14時38分
-
VW監査役会、国内大規模工場閉鎖案にためらいも=独誌
ロイター / 2024年12月13日 12時8分
-
米主要港の10月小売業者向け輸入コンテナ量は前月比1.2%減もトランプ氏の関税計画見越し輸入増続く見通し(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月11日 13時0分
ランキング
-
1低価格の理想郷「ロピア」は、日本版コストコ!? ヨーカドー跡地に続々オープン 実際に行って分かった強さの秘密
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月9日 5時55分
-
2「ヒートショック溺死」は愛媛、鹿児島、静岡に多い理由…「暖房をつけても足元が冷える部屋」を放置してはいけない
プレジデントオンライン / 2025年1月9日 18時15分
-
3「ディーゼルエンジン搭載車」は「天ぷら油」で走行できるって本当!? 「仕組み」と「可能性」を徹底解説!
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月9日 8時30分
-
4セブン&アイ、24年度中に低収益事業や資産の整理を完了へ
ロイター / 2025年1月9日 16時39分
-
5みずほ銀、長プラを年2.00%に引き上げ 15年7カ月ぶりの高水準
ロイター / 2025年1月9日 14時38分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください