気候変動の「破壊力」明白、災害コストが増加=ミュンヘン再保険
ロイター / 2025年1月9日 19時8分
1月9日、ハリケーン、暴風雨、洪水など保険でカバーされる自然災害による2024年の保険損害は推定1400億ドルで、1980年以降で3番目に高額だった。写真はハリケーンに襲われた建物の跡片付けをする女性。米ノースカロライナ州マーシャルで10月撮影(2025年 ロイター/Jonathan Drake)
Alexander Hübner Tom Sims
[ミュンヘン 9日 ロイター] - ハリケーン、暴風雨、洪水など保険でカバーされる自然災害による2024年の保険損害は推定1400億ドルで、1980年以降で3番目に高額だった。再保険大手の独ミュンヘン再保険が9日に発表した。
24年の保険損害額は23年の1060億ドルを上回り、長期平均も大きく超えた。
ミュンヘン再保険は、世界の気温が上昇を続け、異常気象が頻発する要因となる中、保険損害額の増加傾向は「気候変動の悪影響が顕在化しつつある」ことを示していると指摘した。
取締役会メンバーのトーマス・ブルンク氏は「相次いで記録的な高温に見舞われ、壊滅的な結果を招いた。気候変動の破壊力はますます明白になってきている」と述べた。
ミュンヘン再保険によると、24年の保険損害額は
保険でカバーされないものも含めた自然災害による損害総額は、24年は3200億ドル。23年の2680億ドルから増加し、長期平均を上回った。
24年で最も損害が大きかったのは、米国を直撃したハリケーン「ヘリーン」と「ミルトン」だった。
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