今年の世界経済成長率は昨年並みの2.8%に=国連経済社会局
ロイター / 2025年1月10日 7時33分
1月9日、国連経済社会局は、「世界経済状況・予測」報告書で、今年の世界経済成長率が2024年並みの2.8%になるとの見通しを示した。写真は、マンハッタンに立つワン・ワールド・トレード・センター・ビル(写真中央)。2023年7月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Amr Alfiky)
[国連/ニューデリー 9日 ロイター] - 国連経済社会局は9日発表した「世界経済状況・予測」報告書で、今年の世界経済成長率が2024年並みの2.8%になるとの見通しを示した。
米国と中国がプラス成長ながらも伸びが鈍化する一方、欧州連合(EU)、日本、英国は緩やかに回復し、インドやインドネシアなど一部の有力途上国が堅調に推移すると想定している。
報告書は「世界経済は(コロナ禍前の)2010─19年平均の3.2%に比べて成長が減速するだろう」と述べ、それは低調な投資や生産性の伸び下振れ、高水準の債務、人口動態面の重圧など構造的な課題が残り続けている表れだと指摘した。
国・地域別で成長率を見ると、米国は労働市場の軟化と消費減速を受け、24年見込みの2.8%から1.9%に鈍化する。中国は公共投資と強い輸出のプラス効果がさえない消費と不動産セクターの低迷が尾を引くことによって薄らぎ、4.9%から4.8%に切り下がるという。
欧州は0.9%から1.3%に加速。インフレの和らぎと底堅い労働市場が支えになるとみられる。
報告書は、インフレ圧力の後退を背景に主要中央銀行は今年、利下げをさらに進める公算が大きいと分析した。ただ金融緩和だけでは世界経済成長を再加速させたり、格差問題を解決したりするには不十分で、債務や気候変動など国際的な危機対応には多国間の大胆な取り組みが求められるとも提言した。
この記事に関連するニュース
-
中国経済の失速・デフレ化が世界金融市場の「無視できないリスク」になる
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月8日 15時4分
-
2025年、世界経済と金融市場のキーワードは「緩やか」 一方、トランプ政策次第でどう変わる? 楽天証券経済研究所・愛宕伸康氏に聞く
Finasee / 2024年12月26日 12時30分
-
2025年、世界経済のカギ握るトランプ政策の“優先順位” 「不確実性」に潜むリスクとチャンスを探る
Finasee / 2024年12月26日 11時0分
-
「2025年の米国経済」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月24日 13時50分
-
フランス中銀、2025年のGDP成長率を0.9%に下方修正(フランス)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月18日 14時55分
ランキング
-
1太陽光パネル大量廃棄2030年問題に挑む 強力接着剤を分離、再利用可能にする装置開発
産経ニュース / 2025年1月10日 11時0分
-
2「GINZA SIX」が新規13店舗をオープン、どう変わる?
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月10日 7時10分
-
3「上司の指示を聞かない」「失敗を隠す」など、ほとんどの企業に存在する「やらかし社員」...経営層の6割以上が採用段階で、「やらかし社員」を見極めることが難しいと吐露
@Press / 2025年1月10日 11時0分
-
42025年、世界を揺るがすトランプ関税。日本の投資家が備えるべきリスクシナリオとは…第一生命経済研究所・永濱利廣氏に聞く
Finasee / 2025年1月10日 12時0分
-
5「ヒートショック溺死」は愛媛、鹿児島、静岡に多い理由…「暖房をつけても足元が冷える部屋」を放置してはいけない
プレジデントオンライン / 2025年1月9日 18時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください