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スイスのUBSとクレディ・スイス、配当制限へ

ロイター / 2020年4月9日 16時2分

 4月9日、スイスの金融大手UBSとクレディ・スイスは2019年の配当を制限する方針を示した。写真はバーゼルで3月撮影(2020年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリヒ 9日 ロイター] - スイスの金融大手UBS とクレディ・スイス は9日、2019年の配当を制限する方針を示した。当初、19年配当を全額支払う方針を示していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に打撃を及ぼすなか、連邦金融市場監督機構(FINMA)は配当を制限するよう指示していた。

両行は、資本や流動性はしっかりしており、危機下でスイス経済や顧客を下支えできると説明した。

UBSは、0.73ドルの配当を、通常の配当と特別配当の形で2回に分けて支払う。第3・四半期決算発表後に11月19日の株主総会でそれぞれ個別に承認を求める。

第1・四半期の純利益は15億ドル程度と、前年同期の11億ドルから増加すると予想している。CET1(普通株式等 Tier1)比率とCET1レバレッジ比率は目標と一致し、規制当局が求める水準を大きく上回る見通しという。第1・四半期決算は4月28日に発表予定。

クレディ・スイスは、当初1株当たり0.2776スイスフランと計画していた配当を0.1388スイスフランに変更する方針。半分は留保利益から、残りは資本準備金から支払う。さらに同額の追加配当を第3・四半期の臨時株主総会で提案する方針という。

FINMAはこの決定を歓迎するとの声明を発表した。

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