イラン、米国が制裁解除なら迅速に原油増産へ=シャナ通信
ロイター / 2021年6月9日 19時23分
イラン国営石油(NIOC)の幹部は9日、イラン核合意の再建に向けた協議で、米国が対イラン制裁を解除すれば、迅速に原油生産を増やす方針を示した。写真はペルシャ湾のイランの油田。2005年7月撮影(2021年 ロイター/Raheb Homavandi)
[ドバイ 9日 ロイター] - イラン国営石油(NIOC)の幹部は9日、イラン核合意の再建に向けた協議で、米国が対イラン制裁を解除すれば、迅速に原油生産を増やす方針を示した。
同幹部は石油省傘下のシャナ通信に「制裁が解除されれば、国内の原油生産の大半が1カ月以内に復旧する見通しだ」とし「1週間、1カ月、3カ月の間隔で原油生産を制裁前の水準に戻す綿密な計画を立てている」と述べた。
ただ、米政府は8日、イラン核合意が復活しても、数百にのぼる対イラン制裁は解除されないと表明しており、イラン産原油の市場への供給が直ちに増えない可能性もある。
イランの原油輸出は2016年に日量200万バレルに増加。その後、日量280万バレルでピークを付けた後、米国のトランプ前政権が2018年に対イラン制裁を再導入した。
イランは、現在の輸出量を公表していないが、一部の調査会社によると、4月の輸出量は日量70万バレル前後、5月は日量60万バレル前後だった。
同幹部は「次のステップとして(生産量を)日量400万バレル以上」に増やしたいと発言。 「2015年の核合意の履行後、1日当たりの平均生産量は日量338万バレルだった。制裁が解除されれば、この水準まで生産を戻す計画だ」と述べた。
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