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BISとIMF、中銀デジタル通貨で世界的な協力呼び掛け

ロイター / 2021年7月9日 19時32分

国際決済銀行(BIS)、国際通貨基金(IMF)および世界銀行は9日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)で世界的な協力を連名で呼び掛けた。スイス・バーゼルのBIS本部、3月撮影。(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[ロンドン 9日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)、国際通貨基金(IMF)および世界銀行は9日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)で世界的な協力を連名で呼び掛けた。

世界の中銀の約9割がデジタル版通貨の創設を検討している中、互いにどのように協力し運用するのかが課題となっている。

決済・市場インフラ委員会の委員長でイングランド銀行(英中銀)副総裁のジョン・カンリフ氏はイタリアで開かれる20カ国・地域(G20)会合向けに準備した報告書で「CBDCは『白紙の状態』で始められる機会となっている。各中銀がクロスボーダーの次元を考慮に入れることが決定的に重要だ」とした。

IMF金融顧問兼金融資本市場局長のトビアス・エイドリアン氏は「たとえ国内利用のみを意図していても、CBDCの意味合いは国境を越える」と付け加えた。

報告書は、CBDCによる国際決済の促進は、共通基準による基本的な互換性から国際決済インフラ構築まで、さまざまな度合いの統合・協力を通じて達成することができると指摘。多国間の協調が必要だと訴えた。

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