東南アジアでコロナ感染急増、「デルタ株」猛威 ワクチン接種進まず
ロイター / 2021年7月10日 2時39分
東南アジアでは、インドで最初に検出された感染力の強い新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」の出現に加え、ワクチン接種が思うように進まない中で、感染者や死亡者が急増している。写真は6月25日、インドネシア・ジャカルタ郊外の仮設病院で撮影(2021年 ロイター/Willy Kurniawan/File Photo)
[9日 ロイター] - 東南アジアでは、インドで最初に検出された感染力の強い新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」の出現に加え、ワクチン接種が思うように進まない中で、感染者や死亡者が急増している。
地域で最も被害が大きく人口も最多のインドネシアでは、2日連続で1日の感染者数が3万8000人を超え、1カ月前の6倍に拡大。また、1日当たりの死者数も月初から2倍になった。病院の収容能力が限界に近づくにつれ、当局は新たに15カ所を制限区域に指定するなど対応に追われている。
マレーシアでは1日の感染者数が9180人と過去最高を更新。タイでも同様の感染者が報告された。タイ当局はデルタ株の感染拡大を遅らせるため、首都バンコクやその周辺で外出禁止令や移動禁止令といった厳しい措置を導入した。
ミャンマーやカンボジアでは、1日の感染者数や死者数が過去最高。ベトナムの感染者数も1625人と過去最高だが、インドネシアに比べるとわずかだ。
地域のワクチン接種率は依然として低く、インドネシアでは人口2億7000万人のうち5.4%、フィリピンでは人口の約2.7%、タイでは人口の4.7%、マレーシアでは人口の9.3%にとどまっている。
また、地域で広く利用されている中国シノバック製ワクチンへの依存も問題視されており、インドネシアとタイは、医療従事者向けのブースター(追加免疫)ワクチンとして、ファイザーやモデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを使用する方針を示した。
こうした中、シンガポールでは、月内にも人口の半数がワクチン接種を完了する見通しで、デルタ株が検出された際に課せられる制限も間もなく緩和されるという。シンガポール当局は7日、シノバック製ワクチンを接種数の統計から除外したと発表した。
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