ツイッター買収額減額も、マスク氏が提案破棄なら＝ヒンデンブルグ

空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチは９日、イーロン・マスク氏が目指す４４０億ドルのツイッター買収・非公開化計画について、マスク氏が買収案を撤回すれば、ツイッターの株価が急落し、買収価格が現在よりも低い水準に再評価される可能性があると警告した。４月撮影（２０２２年　ロイター/Dado Ruvic）

［９日　ロイター］ - 空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチは９日、イーロン・マスク氏が目指す４４０億ドルのツイッター買収・非公開化計画について、マスク氏が買収案を撤回すれば、ツイッターの株価が急落し、買収価格が現在よりも低い水準に再評価される可能性があると警告した。

ツイッター株のショートポジションを持つヒンデンブルグは「マスク氏が全てのカードを握っている」とし、「明日にもマスク氏が提案を破棄すれば、ツイッター株は現在の水準から５０％落ち込み、その結果、買収額が低い水準に再評価される著しいリスクが存在する」と指摘した。

マスク氏が違約金１０億ドルを支払い、買収計画を破棄すれば、必要に応じ再交渉を行うためのかなりのレバレッジを得るという見方も示した。

マスク氏はヒンデンブルグのコメントに対し、「おもしろいじゃないか。プラス思考であることを忘れないようにしよう！」とツイッターに投稿した。

マスク氏がツイッターに対し提示した「最善かつ最終的」な買収価格は１株当たり５４．２０ドル。９日の取引で、米株式市場が全面安の展開となる中、ツイッターも一時最大４％下落。一時、４７．７７ドルを付ける場面もあった。