AIで銅さらに不足、30年までに100万トン追加需要 資源商社が見通し
ロイター / 2024年4月9日 9時47分
4月8日、資源商社トラフィグラは、人工知能(AI)とデータセンターに関連した銅の需要が2030年までに追加で最大100万トン増え、供給不足が悪化する可能性があるとの見通しを示した。昨年4月、中国山東省の煙台市にある銅生産施設で撮影(2024年 ロイター/Siyi Liu)
Pratima Desai
[ローザンヌ(スイス) 8日 ロイター] - 資源商社トラフィグラは、人工知能(AI)とデータセンターに関連した銅の需要が2030年までに追加で最大100万トン増え、供給不足が悪化する可能性があるとの見通しを示した。
銅は電気自動車(EV)や再生可能エネルギー技術など脱炭素に向けた世界的なエネルギーシフトに伴い、需要の伸びが加速するとみられている。
トラフィグラのチーフエコノミスト、サアド・ラヒム氏は、スイスローザンヌで行われた英紙フィナンシャル・タイムズのイベントで、「データセンターと、それに関連するAIの需要の伸びが突然爆発的に加速している。30年までに400万─500万トンの供給不足を予想しているが、さらに(100万トンが)上乗せされることになる」と述べた。30年時点の銅需要の規模には触れなかった。
今年の世界の銅需要は2600万トン程度と予想されている。一方、1月に公表したロイター調査によると、銅市場の供給不足は今年3万5000トン、25年には10万トンを超える可能性がある。
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