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米ウェストバージニア州、反ESG推進 金融4社と取引停止も

ロイター / 2024年4月9日 13時32分

 米ウェストバージニア州のムーア財務長官は8日、シティグループやHSBCホールディングスなど金融機関4社が化石燃料産業をボイコットしているとしてブラックリストに追加した。写真はシティのロゴ。ニューヨーク証券取引所で2021年8月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

Isla Binnie

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米ウェストバージニア州のムーア財務長官は8日、シティグループやHSBCホールディングスなど金融機関4社が化石燃料産業をボイコットしているとしてブラックリストに追加した。

州との取引を一部禁止する可能性がある。ESG(環境・社会・企業統治)を巡っては、共和党が推進派のウォール街と対決している。

同州はエネルギー産業が盛んで、2002年に初めてブラックリストを作成し、5社を掲載した。

今回リストに追加されたのはシティ、HSBCのほか、TDバンク、ノーザン・トラスト。

ムーア財務長官の事務所は、ブラックリストに掲載された企業が「合理的な事業目的なしに石炭・石油・天然ガス会社との取引を拒否、終了もしくは制限すると公言している」と主張した。

ノーザン・トラストの広報担当は「化石燃料関連のエネルギー企業への投資を制限・禁止していない」と表明。今年2月時点で伝統的なエネルギー部門の企業に約520億ドルを投資していると述べた。

HSBCの広報担当は「エネルギー企業については、ボイコットではなく協力」を目指しているとし、法人融資と資本市場取引のサポートを継続するとの見通しを示した。

シティはコメントを控えた。TDバンクのコメントは取れていない。

環境活動家や投資家は、金融機関に対して石油・ガス分野などの新規プロジェクトへの融資を停止するよう求めている。

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