中ロ、ユーラシアの安保協力深化を協議へ NATOけん制
ロイター / 2024年4月9日 21時45分
Guy Faulconbridge Lidia Kelly Andrew Hayley
[モスクワ/北京 9日 ロイター] - 中国を訪問しているロシアのラブロフ外相は9日、王毅外相と会談した。会談後、米国の主張押し付けに対抗し、ユーラシア地域の安全保障の協力を深化する方策を協議することで両国が合意したと明らかにした。
プーチン大統領と習近平国家主席は2022年の首脳会談で両国の「無制限」のパートナーシップを宣言したが、ラブロフ氏は、プーチン大統領がユーラシアの安全保障強化を提言していたとし、「この問題に関して志を同じくする者で対話を始める」ことで両国が合意したと説明した。
「長い間、北大西洋条約機構(NATO)や欧州安全保障協力機構(OSCE)といった形で欧州大西洋安保機構が存在したが、有意義な交渉を行い、利益のバランスに基づいた合意をすることができなくなりつつある」と述べた。
王氏は、中ロは覇権主義やブロック対立をもたらすグループ化に反対すべきだとし「NATOは、われわれ共通の国土に手を伸ばすべきでない」と指摘した。
中国国営メディアは、ラブロフ氏がその後、習主席と会談したと報じた。
<中国、ウクライナ和平仲介も>
王氏は、ロシア、ウクライナ双方が認め、あらゆる和平案が平等に議論される国際会議を中国が支援すると述べた。
ラブロフ氏は、ロシアの管理下にあるザポロジェ原発へのウクライナのドローン攻撃について国連安保理の検証を求めた。
ロシアのウクライナ侵攻開始後、西側の対ロ制裁の影響でロシアと中国の経済的結びつきは強くなっている。ウクライナ侵攻開始から1年となる23年に中国は、12項目の和平案を提示していた。
<テロ対策で連携>
両外相はテロリズム対策での協力強化も表明。ラブロフ氏は「テロ対策に関するわれわれの協力は、多国間機関の枠組みにおけるものも含めて継続する」と述べた。
ロシアの首都モスクワ郊外のコンサートホールで先月、銃乱射事件が起き、少なくとも144人が死亡。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出していた。
*中ロ外相の発言を追加し再構成しました。
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