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中国、南シナ海で「武力による領土獲得」、地域安定損う=米軍司令官

ロイター / 2024年4月9日 23時39分

米インド太平洋軍のジョン・アキリーノ司令官は9日、南シナ海における中国の行動は武力で領土を獲得しようとする試みの一例で、地域の安定を損なっていると述べた。2015年3月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Kirsty Needham

[シドニー 9日 ロイター] - 米インド太平洋軍のジョン・アキリーノ司令官は9日、南シナ海における中国の行動は武力で領土を獲得しようとする試みの一例で、地域の安定を損なっていると述べた。

アキリーノ司令官は豪シンクタンク「ローウィー研究所」で行った講演で、南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)での中国の動きを挙げ、中国のフィリピンに対する行動は「危険かつ違法で、地域を安定を揺るがしている」と指摘。

中国による類似の行動は日本やマレーシアなどの海域でも見られるとし、「これは個別の問題ではない。中国は武力によって一方的に領土を獲得しようとしている」と述べた。

また、ロシアと中国、ロシアと北朝鮮が連携を強めていることにも懸念を表明。「こうした協力体制と連携は新たな事象で、懸念に値する」と語った。

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