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中国の習主席が武漢訪問、新型コロナへの対応を視察へ=新華社

ロイター / 2020年3月11日 0時2分

中国の習近平国家主席が10日午前、新型コロナウイルスの発生源である湖北省武漢市に到着した。武漢市を訪れるのは、昨年終盤に感染が発生して以来、初めて。北京で昨年12月代表撮影(2020年 ロイター)

[北京 10日 ロイター] - 中国の習近平国家主席が10日午前、新型コロナウイルスの発生源である湖北省武漢市に到着した。武漢市を訪れるのは、昨年終盤に感染が発生して以来、初めて。

新華社によると、習氏は患者や住民を見舞うほか、新型ウイルスとの戦いで最前線に立つ医療従事者、軍当局者や兵士、地域の業務担当者、警官、役人やボランティアに敬意を示す予定。

中国では過去1週間に新型ウイルスの新たな感染者数が急速に減少。今では海外から持ち込まれる感染に神経をとがらせている。

中国国家衛生健康委員会の10日の発表によると、9日時点の中国本土での新型コロナウイルスの新たな感染者は19人で、前日の40人から減少した。新たな感染者は、湖北省の省都の武漢で17人、北京で1人、広東省で1人だった。

中国湖北省は10日、新型コロナウイルスの感染リスクが低・中程度の地域の住民を対象に移動を認めるため、国内の多くの地方当局がここ数週間に導入しているモバイル端末ベースの監視システム「ヘルスコード」を利用すると発表した。

中国人民大学の張鳴教授は「初期段階では、感染リスクが高かったため習主席が武漢を訪問できなかったのは明らかだ。今では成果を手にすることができる」と述べた。

新型ウイルスの感染拡大初期にはほとんど国営メディアに登場することがなかった習主席だが、ここ数週間はその動静が頻繁に報じられている。

中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は10日、1月7日から3月2日までに習主席が感染拡大と戦うために出した指示やとった行動を詳しく報じた。

「習主席は自ら、人民の新型ウイルス感染との戦いの指揮を執っている。習主席は感染予防・抑制対策に常に注意を払い、口頭、あるいは文書で毎日指示を出していた」と伝えた。

*写真を変更しました

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