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原油価格急落、産油国の格下げ圧力に=フィッチ

ロイター / 2020年3月11日 0時15分

格付け会社フィッチは10日、原油価格の急落が続けば、財政基盤が脆弱な産油国のソブリン格付けを引き下げる公算が大きいという見解を示した。イラクのバスラで9日撮影(2020年 ロイター/ESSAM AL-SUDANI)

[ロンドン 10日 ロイター] - 格付け会社フィッチは10日、原油価格の急落が続けば、財政基盤が脆弱な産油国のソブリン格付けを引き下げる公算が大きいという見解を示した。特に、固定為替相場制による圧力が高まっている国でその可能性が高いという。

フィッチの中東・アフリカ地域の首席ソブリンアナリストのヤン・フリーデリヒ氏はロイターに対し、原油価格は当面安値で推移するだろうと予想し、サウジアラビア、イラク、オマーン、ナイジェリア、アンゴラが注目だとした上で「対外ポジションが脆弱で、固定相場制を採用する国はもちろん、特に脆弱だ」と述べた。

サウジは、財政資金や政府系ファンドが影響を和らげるものの、同国の格付け「A」と格付け見通し「安定的」は「無限の余裕」があるわけではないとした。

また、オマーンの政府債務拡大が懸念と指摘したほか、ナイジェリアは固定相場制に固執して外貨準備を大きく取り崩しているとし、現在の格付け「Bプラス」と格付け見通し「ネガティブ」が問題に直面する可能性があるとした。

アンゴラやイラク、スリナム、ガボンはコモディティー(商品)依存が世界的に極めて顕著で、フィッチの調べによると、外貨獲得手段の70%以上を商品に依存している途上国は他にも約10カ国あるという。

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