米保険会社、新型コロナ治療を対象に 検査費も免除＝ペンス副大統領

ペンス米副大統領は１０日、国内の民間医療保険会社が新型コロナウイルス治療を保険支払いの対象とし、ウイルス検査費用の患者負担を免除することに同意したと発表した。ワシントン州タコマ近郊で５日撮影（２０２０年　ロイター/DAVID RYDER）

［ワシントン　１０日　ロイター］ - ペンス米副大統領は１０日、国内の民間医療保険会社が新型コロナウイルス治療を保険支払いの対象とし、ウイルス検査費用の患者負担を免除することに同意したと発表した。

政府の新型コロナ対策を率いるペンス副大統領はこの日、ホワイトハウスで行った医療保険各社幹部との会合。「米国民が民間保険および、メディケア（高齢者医療保険）、メディケイド（低所得者向け医療保険）によってカバーされていることを知ってもらいたい」と述べた。

数百万の健康保険未加入者については言及しなかった。

また、１００万超の検査キットが配備されているほか、週内にはさらに４００万個が供給される見通しとし、「米国民に検査を受けてもらいたい」と述べた。

ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、確認された感染者は７９１人。死者は累計２７人で、大半はワシントン州に集中している。

この日はニュージャージー州で初の感染が確認されたが、同集計には含まれていない。

ニューヨーク州のクオモ知事は州内で新型コロナ感染のホットスポットとなっているウエストチェスター郡の一部地域の学校などを閉鎖すると発表した。

ノースカロライナ州のクーパー知事は州内で７人の陽性疑いが出たことを踏まえ、非常事態を宣言した。

トランプ大統領は同日、景気下支えに向け、給与税の引き下げなどの措置を議会共和党と協議する見通しとなっている。